ファイルを暗号化して Google Docs にバックアップ

そろそろ年賀状の季節.以前は住所録をMS-Accessで管理してフォームを駆使して印刷していたが,住所の長さや連名の数によってレイアウトを変えるのが面倒になって,去年から「筆まめ」を利用している.色々便利に作られていてこれならもっと早くから使っておけば良かったと後悔.

それはさておき,住所録は大事なデータ.消えたら困るのはもちろん,他の人の個人情報の塊なので流出しても困る.自宅内でバックアップは取っているが,できれば安全に外部のストレージにもバックアップしておきたい.
そこで,暗号化して Google Docs に保存しておく方法を試してみた.暗号化には gpg を,Google Docs へのアップロードには googlecl を利用.

元ファイルを hogehoge.dat として以下のような感じ.

gpg --symmetric --armor hogehoge.dat
Enter passphrase:
Enter passphrase:
google docs upload --format=txt hogehoge.dat.asc

gpg に --armor を指定してテキスト形式で暗号化したファイルhogehoge.dat.asc を作り Google Docs にアップロード.これで上手くいった.

初めて googlecl (コマンド名は google)を利用するときは,Webページに表示される verification code を google コマンドのプロンプトに入力する必要があったが,verification code をマウスで切り貼りすると末尾に余計な空白(改行?)が付いてきてエラーになったので注意.

ところで,gpg の暗号化用パスフレーズをキーボードから入力していると cron 等で自動的にファイルをバックアップすることはできない.下記のようにするとパスフレーズを標準入力から受けてくれた.

echo "pass phrase" | gpg --batch --passphrase-fd 0 --symmetric --armor hogehoge.dat

パスフレーズをファイルに書いておかないと実現できないけれど,まあ,生ファイルを Google Docs に置くよりは安全だろうという事で.